2020年2月27日木曜日

伊勢参宮名所図会 巻之四 中川原




中川原
諸国の参詣人を御師より人を出し、ここに迎う。その御師の名 溝の名 組頭の姓名を書して この所の家ごとに抬牌(しるし)を出せしこと竹葦のごとし。 


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桜の渡し場から伊勢街道に出ると、そこは中川原と呼ばれる所です。参詣に訪れた人々はここで御師に迎えられ、いよいよ御師の案内による伊勢参りが始まるのです。ついに伊勢にやってきた喜び、期待、緊張、安心感、さまざまな思いがあったでしょう。ここもたくさんの人で賑わっていたようです。 

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中川原とは現在の宮川町です。また、宮川橋は桜の渡しと同じ場所に架橋されていますので、橋を渡ると、そのまま昔の伊勢街道につながっています。往来の中心は、新しくできた大きな橋と道路に移り変わっていきましたが、今でも地元の車はよく通ります。ゆったりとしたカーブは昔の街道の名残なのでしょう。



宮川橋橋詰から伊勢街道をみる





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