2011年5月3日火曜日

鷲嶺

鷲嶺の登山ルートはたぬき出版の「伊勢市とその西方の山」という本に詳しく書かれています.けれど実際に登られた方々のブログを読ませて頂くと,わかりにくいので慣れない人は行かないようにという厳しいコメントもあります.それで今回はこの本と磁石と地図とちょっとした勇気と決断を持って出かけてきました.
もし,これから登られる人の参考になれたら嬉しいので,私も少し書いてみます.

登山ルートは3つあると思います.たぶん一番わかりやすいのは,「伊勢市とその西方の山」で一般路と紹介されている,竜田峠から西に上がっていくルートです.しっかりとした山道と書いてあるものの踏み痕ははっきりしません.でも赤いテープを目印にどんどん進んでいくことができます.平石というピークのところに着くとそこからは尾根道です.ごつごつとした岩場のピークを幾つか越えてやっと頂上につきます.これこそ頂上と思って登ると次のピークが現れて,何回がっかりしたことでしょうか.このルートは去年の秋に一度行っています.頂上から西に別荘地と観音様に通じる道があるはずなのですが,それがどうしても分からずじまいで,今回の目的のひとつは観音様の発見でした.

今回は鷲嶺観音登り口から出発,帰りは水穴を経由して降りるというコースをとりました.まずは観音様に通じるルートを登り,観音様と頂上をつなぐ道を確認しようという予定です.鷲嶺を登る3つめのルートは水穴を経由するルートですが,これも今まで,水穴から平石への登り道がどうしてもわかりませんでした.それで今回は反対に降りて来て,道を確認しようという訳です.さて,この両コースは難路といわれるコースで,迷いやすく不慣れな人間は行かないようにといわれています.無謀にも私と夫は行ってしまいました.それこそテープ様様で,数は少ないものの途切れなくしっかりと誘導してくれました.テープを貼ってくださった方に感謝です.
全行程は4時間くらいでした.



以下お気楽に見てください...

鷲嶺観音登り口付近 伐採をしていてかなり明るい感じになっています.



おべおべの滝というそうです. 
小さな滝の連続する渓流に沿った,さわやかで快適な道が続きます



渓流とわかれると斜面のきつい登りが始まります.
道はよくわかりませんが,テープをたよりに登ります.
休憩中です.


これくらいの傾斜です,直登です!


斜面を登りきると大きな岩を迂回するような急な細い下り道になります.
しかも崖っぷちでおっかなびっくり進むと,観音様の祠がありました.



観音様からの景色です.壇ノ浦まではみえませんが,はるかな山並が続きます.
800年も昔,平家の人々はここでこの景色を眺め一族の冥福を祈ったのでしょう.
ちなみに鷲嶺の山頂は展望が全くありません.ここはまるで違う世界です.
 

つつじがきれいに咲いていました.赤い椿もみえます.


山頂付近です.さっきの感動の余韻にひたりながらお昼です.



水穴は大きくて全容は画面に入りません.神秘的な鍾乳洞で水が湧き出ています.
昔平家の落人が隠れて住んだとか,中はかなり広く深いそうです.
情けないことに山頂から水穴までの下りは大変すぎて写真どころではありませんでした.




 

水穴に下りてきた斜面です.
ずるずる足はすべるし,幹につかまれば朽ちていてメリメリと倒れてしまう始末です.
伐採された木や枝が行く手をはばみます.等高線に直角に下りてきました.
ちょっと他人のことはどうでもいい気分になりました.
 

  おしまい
        去年の秋11月に登ったときはなんとマムシがいました!!
        マダニもいます.日本紅斑熱という病気が媒介されます.十分なご注意を!








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