2021年9月10日金曜日

朝熊山麓公園の花


 公園といっても 公園の裏の五十鈴川の堤防と田んぼの道を歩きました





ガガイモ
日本神話の中に、大国主命の国造りに協力した少彦名神という小さな神様が、ガガイモの実の船に乗って沖からやってきたという話があります。ガガイモといっても芋ができる訳ではないそうですが、若い芽や実は食べられるそうです。ただし毒をもつので、大量摂取はいけないとか。


今度こそ本当のススキ

ツルマメ

アプリで何度検索しても ダイズと出てきます。
蔓がからんで茂み全体を覆っています 右の写真
ツルマメのようです ダイズの原種といわれるそうです
食べられますが、かなり質は劣るようです。料理サイトでつる豆レシピというのがありましたが、これはフジマメという別物でした



ミヤコグサ


ヤブガラシ


カタバミ

ワルナスビ
名前からして嫌われ者のようです。地下茎を張って繁茂するそうです。耕運機などですきこむと切れた地下茎の一つ一つからも繁殖するそうで、除草剤も効きにくく、一度はえると完全な駆除が困難だそうです。ナス科の植物で、ナス、トマト、ジャガイモの栽培で連作障害を起こすというので、畑に侵入してきたら大変です。しかも有毒で、家畜が食べると場合によっては中毒死するそうです。要注意です。


メリケンムグラ





アプリでは ナタネタビラコ でも花びらが6枚しかありません。自分ではニガナに似ていると思うのですが、ニガナは普通花びら5枚だそうです。葉が写真では様子がよくわかりません。保留かな。











ヨシが繁る河原

ニラ


ツルノゲイトウ
花柄はなく葉腋に直接花がついています。なかなか名前がわかりませんでした。タカサブロウ(後出)のピンボケ写真かと思いましたが、どう見ても球状の花です。駆除指定されているナガエツルノゲイトウでなくて良かった。
  



イヌタデ

ヌスビトハギ
ピンクのミズヒキかと思いましたがよく見ると花の形は萩。アプリではマルバヌスビトハギとでましたが、葉は丸くないし、ヌスビトハギでよいと思います。ヌスビトの名の由来は、種が二つ連なった形でこれが盗人の足跡に似ているからだそうです



ツユクサ

キツネノマゴ
キツネノマゴ という名前だそうです。名前の由来はよくわかりません。小さなピンク色の花ですが、小川のほとりの茂みの陰にあって明りがともっているかのように目を引きます。



ケキツネノボタン
キツネノボタンという草に似ていますが、毛があるので、こう呼ばれるそうです。キツネノボタン(狐の牡丹)の名の由来は 葉が牡丹に似ている事からだそうで、また、実が金平糖に似ているのでから、金平糖草とも呼ばれるそうです。キンポウゲの仲間で、花びらに光沢があります。



タカサブロウ








人みたいな名前の野草です。由来はよくわかりませんでした。花は小さなヒマワリのようです。




クサネム


ウスゲチョウジタデ

アプリでチョウジタデとでますが、花ビラは5枚です。花の大きさは1センチ位で、雄蕊は5本です。全体に緑です。チョウジタデは基本花びら4枚で、また茎が赤味を帯びている写真が多いようです。一番の鑑別のポイントは、ウスゲチョウジタデは花床に毛がはえていることだそうです。
花びらと雄蕊(?)を除いてしまいましたが、拡大写真です。白い毛がありました。



オオジシバリ



トキワハゼでいいかな


ヤブツルアズキ
アプリで検索するとアズキとでてきます さっきはダイズで、またかと思いました。
栽培用のアズキの野生種ということで、食べられるそうです。こちらはおいしいそうです


シロバナサクラタデだと思います

イネ 畔に残された一株

オモダカ


アプリではサキバミミイヌガラシ。よくわかりませんが、イヌガラシという花に似ています


メドハギ
 舗装された道路わきに生えていた雑草です





ミソハギ  





他に前回挙げた アキノノゲシ アレチヌスビトハギ アレチハナガサ オオニシキソウ コヨメナ センダングサ ヘクソカズラ ヘラバヒメジョン ヤブラン イタドリ などなど
センニンソウは木の上まで繁って日光あび、燦然と輝くように咲いていました(言い過ぎか)


山の南斜面の麓でツルボの群生もありました

秋は花の季節です。野草の世界も奥が深いですね。
結局オグルマは見つかっていません。もう秋なので、また来年ということになりそうです。






2021年9月4日土曜日

度會宮正殿 短歌



続後拾遺
かけまくもかしこき豊の宮柱なおき心は空にしるらん 俊成

続千載
皇のあまつみおやのみことのり つたえて祈る豊の宮人  度會行忠

千五百番
そのかみや 祈りしことは豊受のしるしぞ君が恵なりける 土御門内大臣

榊とる豊宮人の神あそび立ちまう袖の香さへかうばし 嘉陽門院 越前

参詣記  とよけのみやにて
何事のおはしますかはしらねども忝さに泪こぼれて  西行

夫木
神風やみつの柏は秋の色 豊宮人の袖さへぞてる  家長

神祇百首
天てらす豊受の神の宮人の火ともすかげに年は暮れけり  元長

神道百首
神のます山田のはらの御注連縄なかきよかけてすめる瑞垣  兼邦

正治二年百首
君が代は山田の原に立つ千木の千度かはらんほどは かぎらじ 土御門内大臣

新千載、
君が世にまためぐりあふ小車の錦ぞ神の手向けなりけれ  よみ人しらず


💬
短歌は難しくて、しかもたくさんで、コメントできません。でも気になる言葉として、「みつの柏は秋の色」。豊宮人の袖さえ照るほどに、みつの柏はかつての外宮境内自生していたのでしょうか。「小車の錦」も同じように錦に例えられるほどに多く咲いていたのでしょうか。

みつの柏を調べると、①カクレミノ②伊勢神宮で三節祭および柏流しの神事のときに占いに使用された柏の葉とあります。カクレミノは常緑広葉樹です。秋の色とは関係ないのかもしれませんが、古い葉は色づいて落ちると「樹木」という本に書いてあります。柏は落葉樹で紅葉もするらしいのですが、ここはどちらかわかりません。外宮の森はほとんど杉やクスノキなどの常緑樹で、紅葉する木は少なかった気がします。秋になったら色づく外宮の森の木を観察に行こうと思います。

小車は、7月から10月に咲く黄色の花で湿地や田のあぜ道に生える多年草だそうです。花の形から小車と呼ばれるそうです。また小車錦という織物があり、黄色地に黒糸で牛車を織り出したものと、黒地に黄糸で織り出したものがあるそうです。小車錦は外宮の御衣に用いられたそうです。それで、小車の群生して咲く様子は小車錦のようであり、すなわち神への手向ものであるという意味なのかと思いました。
湿地なので外宮の境内に生える可能性はありますが、実際に外宮の参道付近に野草が咲いているなんて見たことがありません。
ちょうど今の時期に咲くらしいので、探してみたいと思います。

小車を探しに 宮川提の花を見に行きました



君が世に また巡り合う小車の錦ぞ 神の手向けなりけれ    伊勢参宮名所図会より

小車錦というのは 小車(牛車)を織りだした錦で 黒地に黄色の文様か 黄地に黒の文様があるそうです。外宮の御衣に用いられたそうです。一方小車というのは湿地に咲く黄色の野草の花の名でもあります。牛車を連想させる花の形からこの名があるそうです。歌の真意はわかりませんが、この花が群生して咲いた様子が小車の錦と表現されているように思います。

今まで小車という花を知りませんでした。7月から10月に咲くそうなので、ぜひ見てみたいと思って、まず宮川の堤防へ探しに行ってみました。結局なかったのですが、思いのほかいろいろな花があり、初めての花もあり、たまには野草の勉強もいいかなと、まとめてみました。


堤防の横 たくさんの白い小花
野生のカスミソウみたいに細かく枝分かれしています。
こういう花は種類が多そうで、なかなかわからないと思い、アプリで検索するとヘラバヒメジョオンと出てきました。ヒメジョオンの仲間。


これはヘクソカズラ
マツヨイグサの仲間。
アプリでメマツヨイグサ。














道端のススキの仲間かと思いました。こういう雑草の種類はたくさんありそうで、自分では絶対わからないと思いまして、アプリで。タチスズメノヒエという草だそうです。
花ではなくて、もう実が実っているみたいです。稲に似ていると思いました。



真ん中のちいさなツユクサ














            この辺りの河原は一面、葛に覆われています

葛の花 あまりなかったけど見つけました



アレチハナガサ これもあちこちにあります














かすかに咲き残りがありました。ねむの木














 
秋のたんぽぽのように黄色の花が咲いています。葉はありません。ギザギザの花びらで、2センチ位の花です。小車でないことはたしかです。アプリで スコルツォネロイデス・オータムネイルズ。和名はないそうです。ヨーロッパのたんぽぽとか。




背の高い草が葛の茂みから茎をのばしてさいています。        
3センチくらいの黄色がかった白い花です。アキノノゲシ。アプリで答合わせ。


初めて見る花ですが、センニンソウでよいようです 白い十字の4枚のはなびらのようにみえるものは顎だそうです。おしべとめしべがたくさんでるようですが、花の時期によっては上の写真でもよいのかもしれません。クレマチスの仲間で毒があるそうです




ハルシャギクとかジャノメソウというそうです。少し前は一面に咲いていました。



地面に近い所の小さな花 オオニシキソウ


まるで背の低い木のような感じで、はじめて見ると思いましたが、調べたら驚きました。
イタドリの花のようです。近くで見るとあふれるような白い小花がとてもきれいです。







 

 1センチくらいの小花がたくさん咲いています。1枚目の写真と似ていますが、少し紫がかった色をしています。アプリでやはりヘラバヒメジョオンだそうです




これはつぼみなのか、花なのか、実なのかわかりません。白いつぶつぶがきれいに並んでいます。

アプリで オウシュウヨモギ


これもススキの仲間かと思いましたが、セイバンモロコシというそうです。ススキとは穂が違うそうです。よく見ると花がきれいです




小さな蔓に白い小花がかたまってさいています。もう二度と見つけられないかも。永久に名前もわからないかも。。。

ネットで画像で検索していて偶然みつけました。ネナシカズラです。寄生植物で、葉緑素は無く、葉も鱗状に退化しているそうです。巻き付いた宿主植物の茎へ寄生根をだして養分をとり、文字通り土中の根は枯れてないそうです。
花が咲いて種をつくる1年草ですが、大きくなると寄生植物全体を覆ってしまうそうで、ラーメンや網のように見えることもあるようです。
そんなにかわいらしいものではありませんでした。種は菟絲子という漢方薬になるそうです。
ちなみにアプリにはデータがありませんでした。


ひっつき虫 コセンダングサ
ヨメナの仲間  コヨメナだそうです




桜並木の下の低木。良い香りです。名前はクサギ。
葉に悪臭があるそうですが、花はとてもよい香りです。



ツルボという名前だそうです。初めて見ました。かわいくて華やかなピンク色の花です 


  
萩 ひっつき虫 アレチヌスビトハギ 


ヤブラン

おわり