前置きはさておき、そういう訳で、1年以上も前からAEONに通っているのですが、やはり言葉は言葉、ツールなんだから、実際に使わないと身につかないと実感してしまいました。でも、思いつきではなくて、留学は何年も前から考えていました。仕事があるから行けないのは当たり前なのですが、終わってからでは遅すぎる。これは私の生き方なんだからと、決断しました。それが、たったの1週間の留学です。
56歳という年齢なので、若い人達と交じって過ごすのは余計な気を使うかもしれないと考えて、シニアコースを探しました。シニアクラスがあって、1週間という短期でもよいという条件で見つけたのは、イギリスのボーンマスにあるアングロコンチネンタルというスクールでした。旅行会社はJTBガイアです(何分にも初めてなので、斡旋会社がないと心配です)。それから、ホームステイにするか、B&Bにするか大問題でしたが、ホストファミリーは何かの時に味方になってくれるよ、という息子の助言でホームステイにしました。結果的にはホームステイだったからこそ、英語漬けになれました。学校では日本人がたくさんいて、日本語をしゃべってました。
下記の予定です。
9月6成田発 同日ヒースロー着 9月14日ヒースロー発 15日成田着
授業は 9月8日(月)から12日(金) 午前中のみ
水曜日の午後は半日遠足 土曜日は1日遠足
木曜日の夜は教師達と食事会
ホームステイ
私の行動記録
9月5日(金) 仕事。とにかく夕方7時までに伊勢を出発できれば、夜12時までには津田沼の実家に行けるので、かなり必死に仕事をしました。準備や何やらで寝不足、おまけに前日の4日に人間ドッグでバリウム飲んだせいでお腹の調子も悪い。体調は絶不調で夕飯のお弁当を買う気力もなく、頭痛と空腹を抱えて11時ころに実家に到着。 食べたら元気少し回復しましたが、緊張とか忘れるくらいに疲労していました。 夫と母に感謝。
9月6日(土) 朝早く出発。昨日とは、うって変って気分爽快。京成で津田沼から成田空港へ。飛行機の座席指定をしておかなかったのが心配でしたが、幸い通路側がとれました。お煎餅とチョコ(明治のストロベリーチョコ これが一番好きなので)のお土産を買い、せっかくなのでカードのラウンジにも寄ってタダのコーヒー飲んで、いざ出発。ここまで来ると、居直るので、緊張もしません。機内で、はじめてゆっくりパンフレットを読んで、ヒースロー空港での段取りを確認できました。
14時間ほどでヒースローに到着。 入国カードの書き方から入国審査、迎えの待ち合わせまで、パンフレットは本当に事細かに書いてあるので、ほとんどトラブルなく通過できました。車で1時間と少しで、ロンドンからボーンマスのホームステイ先まで、あっと言う間でした。
ボーンマスはとても美しい街で驚きました。広い道路の両脇に古い大きな街路樹がならび、豊かな緑に囲まれた赤いレンガの建物が点在しています。木がとても大きいので、歩道はまるで森の中の道のように、しっとりとしています。住宅地にはいると、広い敷地に花で窓を飾ったかわいい家が立ち並んでいました。ちょうど、マレーシアで行ったニザールさんの家のまわりと雰囲気がにていました。マレーシアはイギリスの植民地だったので、イギリス文化の影響が強いのでしょう。
ファミリーは奥さん54歳と娘さん23歳の二人暮らしでしたが、他に留学生が3人もいてびっくりしました。クレムは近くのボーンマス大学の留学生でスリランカから来たそうですが、英語堪能。あとの二人は語学留学でしたが、トルコから来た彼は半年、タイ人のジェミーは2年目ということで、やはりちゃんとしゃべっています。私は、なんとか自分のことは言えるにしても、他の人の言うことが聞き取れないので、会話ができません。悲しいかな、にこにこしているしか、ありません。でも、まあ初日はいいだろう!って自分を慰め。 部屋はすごく素敵で、ホームステイにもランクがあるそうで、ウォークinシャワーとトイレ付の個室でした。
9月7日 時差のせいで目覚めが早くて、ちょうどよい感じです。 窓から玄関先にとめてある車をみていると、何と車の下をリスが走って行くのです。今日はあれこれ考えていたけれど、奥さんと娘さんがボーンマスを案内してくださるというので、連れて行ってもらうことにしました。話をきいていると、どうも二人はキリマンジャロ登山を半年後に計画していて、ダイエット中とのこと。奥さんは今90kgで、たしかにかなり大柄、あと半年で20kg減らすつもりだそうです。それでウォーキングが日課らしい。。。チョコを買ってきて悪かったなあと思い。。。よく歩きに来るという川に沿った自然豊かな公園を、二人とゆっくりと歩いていきました。それから車に乗ってタウンセンターへ。そこにも大きな芝生の公園があり、ここの公園とさっきの公園はつながっているのよ、と奥さんは言っていました。芝生広場に舞台があって本物のオーケストラが演奏していました。ベンチにすわったり、たくさんの人達が聞いています。そこから少し進むと木の植え込みが増えてきて、鳩にまざってリス達が、落花生の餌を人からもらっています! 知らない人が私にも落花生をくれるので、差し出すとリスは用心深げに近づいてきて餌を手で掴んでそそっと帰って行きます。いつか岐阜の金華山に行きたいと思っていたけど、まさかここで、リスに餌を手渡しできるなんて! でも、私、たしかマレーシアでも知らない人から人参もらって猿にあげた気がします。こういうのって国際マナー?なんでしょうか。 それから道路をくぐって海岸へ。ボーンマスはイギリスの保養地のようなところで、ビーチにはたくさんの観光客がいて、飲食店が並んでいます。そのうちの1件でコーヒー、彼女らはダイエット中なのに、アイスクリームを食べ、何か話しているのですが、今ひとつ理解できません。成り行きにまかすと、それから、タウンセンターに戻って、クレムとバス停で落合ました。クレムは大学の友達のキキを連れていました。どういう話になっていたのか、ホストファミリーの二人はここで、グッバイと言って帰って行き、私は今度はクレムとキキと歩くことになりました。キキはナイジェリアから来たそうで、語学学校の留学生だそうです。まもなく帰国するので、家族のお土産を買いたいということで、クレムが案内しているらしいのです。でも、キキはどうも変わっている様子で、愛想が全くなくて、言葉がぶっきらぼうな感じです。(あくまで感じです。英語でぶっきらぼうって何って自分でもわかりません) とにかく安い物をさがしているようで、何軒かまわって羽飾りのついた鉛筆を買っていました。それから、絵が好きというので、ギャラリーを幾つか見て、映画館でアニメ映画のポスターにくぎ付けになって、そしてお腹がすいて最後はマックに入って休憩となりました。クレムは、キキの友達というより、キキが亡くなった友人の従妹なので面倒をみているという感じでした。キキは髪をびっしりと細かい三編で編んでいて、それは素敵でしたが、美容院で丸1日かかると聞いて、私もクレムもびっくりしてしまいました。キキをバス停まで送って私たちも別のバスで家に戻りました。一日で随分クレムと親しくなれたようです。とても親切にバスのウイークリーパスの買い方や、バスの降り方など教えてくれました。もちろんキキとも親しくなれました。彼女は素直で微笑ましいところがあります。
学校は明日からだというのに、この2日間の密度の濃いこと。こんなにたくさんの人達と出会ってしゃべって、もう満足してしまいました。
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