2012年1月30日月曜日
信楽に初めて行きました
1月8日
この秋に免許を取った息子の運転の練習を兼ねて,ドライブに行くことになりました.まだ高速道路未経験というので,伊勢自動車道と名阪自動車道を通り,兼ねてから気になっていた信楽に行きました.
滋賀県甲賀市信楽町というところで琵琶湖の南に位置します.余談ですが,伊賀から山一つ越えると地名は甲賀になり,あの忍者の里で有名な伊賀と甲賀は,本当に隣り合った所にあるのだということを初めて知りました.そして信楽は甲賀町を過ぎてまもなくで,道路沿いに焼き物をたくさん並べたみやげ物屋さんがあちこちにあらわれます.
信楽といえば,狸の置物が有名です.伊勢では,可笑しいくらいに庭や玄関先に狸の置物を飾ってあるお宅がたくさんあります.地理的に近いからでしょう.もちろん東京や千葉に住んでいた頃も,銭湯の中庭や飲食店の軒先で見たことがありましたが,そんなに多くはなかったのです.なんとニュージーランドを旅行した時にドライブインみたいなところでこれを置いてあったのを見て,日本のユーモアの象徴のように思えて,ずっとほしいと思っていました.購入意欲満々です.
さて,信楽に着いたといっても,どこを歩いたらよいのか,よくわかりません.とりあえず信楽高原鉄道の信楽駅に行ってみました.売店がありましたが,観光案内所というべきものは無く,大きな狸の人形のついた公衆電話と狸タクシーが待っていました.ほのぼのとして良い感じです.高原鉄道乗客用とある無料の駐車場がありました.ここに車を置かせてもらうのも可能かと思いましたが,駅から500m程のところに伝統産業会館というのがあります.そこに観光案内所があり,また陶芸散策路の起点にもなっているようなので,そこまで車で行きました.観光案内所で散策路の地図をもらい,まあ,行ってみようということになりました.車は,結局,伝統産業会館の駐車場は狭くてとめられないので,近くの陶芸村という観光施設の駐車場を借りてしまいました.空き地みたいでフリーな感じだったので...悪かったので,帰りに狸のおみやげをここで買いました.
散策路は当たり前の道端にたくさんの狸があり,古いのぼり窯や何軒もの窯元やギャラリーが点在しています.季節はずれで観光客も少ない上に陶芸には全く素人なので,工房に入るのに躊躇しましたが(夫にはそういう気持ちは微塵もないようですが),はいってみるとなかなか見所あって夢中になれます.3軒のぞきましたが,作風がまったく違っていました.来るたびにいろいろな工房を見てまわったら,何回来ても楽しいでしょう.伝統的な信楽焼きというものもあるのでしょうが,陶芸家が全国から集まって芸術村をつくっている,そんな印象を受けました.信楽は元は火鉢の生産が盛んで,日本の火鉢のほとんどが信楽産だったそうです.今は火鉢は使われなくなり,活気が失われつつあるのかも知れません.狸の置物を売ったり,陶芸教室を開いたり,これからは観光に力をいれていくのでしょうか.日本全国の家には,まだまだ狸は行き渡っていませんしね.京都から電車で来られるので,もっと海外からの観光客にもアピールしたらいいのに.狸だけでも盛り上がっていけそうです.
最後は散策路をはずれて宗陶苑という窯元によりました.日本最大ののぼり窯だそうで,その大きさと上に展示してある焼き物の多さにびっくりです.
信楽は初めてでした.まだまだ見るところや行くところがありそうです.
陶器神社や陶芸の森,紫香楽の遺跡,陶芸祭り.それに今回ギャラリーで見つけた傘立てや食器なども購入したいものがあります.暖かい季節になったらまた行くでしょう.
今回は寒かったです!
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